形見分け

形見分けとは、故人の愛用品や思い出のものなどを近親者や友人などに分けるもので、故人との思い出を共有するために行なうものです。
葬儀が終わり、手続きや挨拶などが終わりはじめて落ち着いたころに形見分けが行なわれるのが一般的です。
また四十九日などの葬儀儀式と同時に合わせて行なうのがよいとされています。
神式の場合は五十日祭や三十日祭などが区切りとなります。
キリスト教の場合は形見分けという風習はありませんが、日本の場合は1ヶ月命日である追悼ミサで行なわれることが多いです。
形見分けで注意しておくべきことは、相続税の対象となる可能性がある点です。
経済的価値や美術的な価値のあるものなどは相続財産として扱われるので、相続税の課税対象となります。
それらの遺品を故人の生前親交のあった人に贈る場合などは、いったん相続人が相続しそのあと贈与したとして取り扱われることになりますので、場合によっては注意しておく必要があります。